いおり日記

大阪市淀川区 いおり鍼灸院 院長・金澤秀光が綴る東洋医学に関するよもやま話。  「心身一如」の古典医学に立脚し、個人の有り様と、人間を取り巻く環境との相関的視点から気ままに書いています。 過去のブログ記事はこちらへ→http://iori-hermitage.sblo.jp/

一緒になって、悩まない

 筆者、実は「鍼道 一の会」会員用ブログに毎日投稿しておりまして、今回その一部を公開して書いてみたいと思います。

 

 要点は、ひとつです。

 

 自分以外のことで、悩まない、怒らない、引きずらない、と言う事です。

 

 治療者が接するお相手は、痛い、しんどい、つらいといった身体症状も含め、その人の人生上の諸問題もある訳です。

 当然、それを解決すべく耳を傾け、それこそ心血を注ぐようにして解決を一緒に探ります。

 時に、解決に至らないこともあります。

 相手と一緒に、解決の方策を探ったり練ったりするのは当然のことです。

 治療者ではなくても、みなさま、時に親しい友人の悩みなど、聞いてあげる立場になられることもあるでしょう。

 その時に大事なことは、相手と一緒に悩んでしまわないことだと思うのです。

 

 人が抱えている問題は、その人が解決すべき問題です。

 社会が抱えている問題は、その人が属している社会が解決すべき問題です。

 ここで誤解なきように願います。

 自分に出来る手助けは、当然のようにすべきことはもちろんです。

 

 ですが、解決が観えなくても、悩まないこと。

 どんな状況にあっても、今日一日、自分が明るく生きていくこと。

 最低、これは自分に出来る唯一の自由さだと思うのです。

 これだって、十分すぎる社会貢献です。

 

 だって、この社会の構成員の一人なんですから。

 

 社会の矛盾に、なんとかしたい気持ちも分かります。

 その時に大事なことは、自分に今、ささやかでもいい、幸せ感があるかどうかです。

 その幸せ感から、「気」を発しているか、言葉を発しているか、行動しているかがキーポイントです。

 

 自分の不幸せを、不健康を、世の中のせいにしていると、自分自身の中に平和とやすらぎは訪れません。

 

 人や世の矛盾にたいして、怒りで社会や人に警告や注意を促すと、怒りが世の中にばらまかれます。
 言ってることの正しさよりも、言ってる側の源の「気」が伝わり広まるからです。

 

 デモや論争…ちょっとした戦争じゃないですか。

 平和を論じ叫びながら、誰かと争ってるこの矛盾。

 正しさを主張するあまり、相手への誹謗・中傷。

 まずは、この矛盾に気づくと良いと思いますね。

 

 では、そうすれば良いのか。

 濁と感じる中に清を見つけること。

 つらいと感じる中にも、生きてる喜びを感じること。

 暑いと感じていながら、木陰の存在に幸せを見つけるような感じでしょうか。

 すべては、自分との関係性の中に起きていることですよね。

 同じ現実に関係・繋がっていて幸せ感を感じている人とそうでない人。

 社会や人と、その人との関係性の中に物事は生じているのだという現実。

 

 そして最初に戻ります。

 自分以外のことで、悩まない、怒らない、引きずらない。

 すべては、自分に観える世界との関係性の中で生じていることに過ぎないのだ。

 

 と、時々ハッとして思うのですよね。

 

 こう書いてて筆者、なかなか、懲りませんぞ。

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