いおり日記

大阪市淀川区 いおり鍼灸院 院長・金澤秀光が綴る東洋医学に関するよもやま話。  「心身一如」の古典医学に立脚し、個人の有り様と、人間を取り巻く環境との相関的視点から気ままに書いています。 過去のブログ記事はこちらへ→http://iori-hermitage.sblo.jp/

飲水と夏バテ

 先週の炎天下から、梅雨模様の天候となって参りました。

 患者さんの中にも、ちょっとしんどくって、少し食欲も落ちて来た、とおっしゃる方もちらほらいらっしゃいます。

 いわゆる、夏バテの兆候ですね。

 この夏バテ防止のための秘訣をひとつ、今回書きますね。

 それは、できるだけ水を飲まないようにする、ということです。

 特に冷飲です。

 何のために?

 はい、不必要な汗を、できるだけかかないためです。

 表現を変えますと、汗をかきすぎないためです。

 

 世間で言われていることと、だいぶん違いますねぇ~。

 ですが、我々の医学的見地からは、このようになるのです。

 

 そもそも汗は何のために出るのでしょうか?

 体内の熱を、体液と一緒に外に逃がすためですよね。

 体内の熱=エネルギーです。

 汗=体液+エネルギーです。

 簡単な図式です。

 汗が出過ぎると、体内のエネルギーが不足して、今度は汗が止まらなくなってしまいます。

 そうなると、いよいよ虚脱症状、脱水症状で倒れることになります。

 

 このエネルギー、我々の医学では、「気」と呼びます。

 気が虚脱すると、大変なことになります。

 脱水を防ぐための飲水が、過ぎるとかえって虚脱・脱水症状となってしまうのですねぇ。

 

 みなさま、たいていの方はおしっこすると自分で溜めることができますよね。

 エネルギーが不足すると、おしっこを溜めることができずに、垂れ流しとなります。

 生命の危機ですよね。

 体液の漏れを、自分で調整できなくなることって、怖いことなんです。

 

 みなさま、真夏の暑い時に水を飲むと、とたんに汗が吹き出すといった経験ありませんでしょうか。

 積極的に水分を摂ると、汗をかきすぎてエネルギー不足となります。

 その結果、虚脱とまではならなくとも、体がだるくなり、回復しがたくなります。

 また、体内のエネルギーが不足するので、消化能力が低下します。

 ですから食欲も減退しますし、軟便・下痢にもなりやすくなり、ますます体力が落ちてしまいます。

 

 するとどうしても、口に入りやすい冷たいものや飲水に手が伸びますので、悪循環へと陥ってしまします。

 

 飲水は、積極的に摂る、というよりも、ちょっとひかえめに、

 そして常温に近いものを摂るというのが、何よりもの夏バテ防止になります。

 ちょっと心がけてみてください。

 朝の目覚めも、すっきり。

 すぐに実感して頂けると思いますよ。

 

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