いおり日記

大阪市淀川区 いおり鍼灸院 院長・金澤秀光が綴る東洋医学に関するよもやま話。  「心身一如」の古典医学に立脚し、個人の有り様と、人間を取り巻く環境との相関的視点から気ままに書いています。 過去のブログ記事はこちらへ→http://iori-hermitage.sblo.jp/

地震と身体、その対処(1)

 18日月曜の朝、大阪泉北の自宅の書斎で、大きな揺れを感じながらジッとして成り行きをみておりました。

 神戸の震災以来の揺れに、大変驚きました。

 被災された方、今もまだライフラインが回復しておられないみなさま、心よりお見舞い申し上げます。

 

 さて、まずは自然と人間の身体との関りについて書いてみたいと思います。

 すでに「梅雨の過ごし方」シリーズでは、湿気が及ぼす身体への影響を書いていますが、今回は地震の身体に及ぼす影響と対処法について書きます。

 

 まずもって前提となりますのは、自然界のエネルギ=気の動きと人体の気の動きはリンクしている・同期しているということです。

 自然界が暑いと、みなさま、どなたも汗が吹き出しますよね。

 違いは、暑さによって発病する人とそうでない方です。

 これと同じように地震という現象は、人体にも陰に陽に必ず影響します。

 

 まずは、地震という現象は、エネルギー=気の動きとしてどのようにとらえるのでしょう。

 ここは、易学からヒントを得て書きます。

 それは、地中深くにあるエネルギーが、大地を一気に貫いて天空に抜けて行くイメージです。

 私たちですと、カーッと怒った時の気の動きです。

 下から上に、一気に気が昇りますでしょう、あれです。

 

 筆者は、週に一度、鍼灸教員養成科で臨床実技を担当しています。

 そこで学生に心身の様子を聞くと、地震の影響がある人と無い人がいました。

 中には、地震後ぎっくり腰になった学生もいました。

 特に身体に影響がないと答えた学生の身体を、他の学生と一緒になって観察したのですが、やはり自覚は無くとも身体に影響ははっきりと現れています。

 筆者にとっては、当然と言えば当然なのですが、学生にとっては驚きの様でした。

 東洋医学では「驚くと、気は乱れる」と申しまして、トンチンカンな行動を取ったり言ったりするようになります。

 また「恐れると、気は下がる」と申しまして、腰が抜けて立て亡くなったり、場合によっては失禁してしまいます。

 今回の地震では、「驚くは恐いわ、どうしよう!」って言った感じではなかったでしょうか。

 恐れも、程度を超えますと気が激しく上半身に昇ります。

 しかも自然界の気も下から上へと激しく昇ります。

 これらが同期して、動悸・不安などや、足腰の軟弱、少しの段差でけつまずくなど、些細であっても多様な身体の変化が現れます。

 モデルになった学生によく聞くと、地震以来、漠然とした不安感に加えて、入眠に時間がかかるようになり、電車に乗ると、何となく吐き気のような気分の悪さが現れると言います。

 筆者の日常の臨床でも、同じようなことが起きてますねぇ。

 とりあえずご自分で、できることをお伝えいたします。

 ポイントは気を下げることです。

 図にありますように、足の裏のくぼみにあります、湧泉(ゆうせん)というツボに豆などの丸いものをテープで貼り付けてお休みください。

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 豆は異物ですので、人体はそれを嫌がり、排除しようとしますので人体の下部に気が集まります。

 そうしますと、肩や首が楽になりますし、よく眠れるようになります。

 さらには、詰まっていたみぞおちが開いてきますので、呼吸もスムーズになり、心や気持ちも落ち着きを取り戻して参ります。

 まだまだ復旧には、時間がかかるとは思いますが、みなさまどうぞ安全に、お元気でこの時期を乗り切ってください。

 

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