いおり日記

大阪市淀川区 いおり鍼灸院 院長・金澤秀光が綴る東洋医学に関するよもやま話。  「心身一如」の古典医学に立脚し、個人の有り様と、人間を取り巻く環境との相関的視点から気ままに書いています。 過去のブログ記事はこちらへ→http://iori-hermitage.sblo.jp/

子供と鏡餅

 12月も半ばにさしかかって着ました。

 年末が意識に上ってくる時期になって参りましたね。

 お正月に向けて、お掃除やらなにかとこれからあわただしくなってきます。

 筆者が子供の頃は、親たち親戚が集まって餅を搗いていたのですがいたのですが、それにまつわるお話を。

 ある方の受け売りなのですが、なるほどと感じたのでちょっとシェアしますね。

 餅つきの杵(きね)は男性。

 臼(うす)は女性。

 杵を搗くのは男性で、臼をこねるのは女性。

 これが男女の役割で、お餅は子供なのだそうです。

 へ~、そんないわれがあるんだ…

 このお餅を神様にお供えして感謝するのは、夫婦でこしらえた子供ですから、鏡餅というのだそうです。

 そうすると、目の前の子供は、自分たち夫婦の鏡ということになりますよね。

 鏡餅は、それを神様にお供えして感謝する行事だったということなのです。

 ん~、子供が自分の鏡なのか・・・

 確かに…

 筆者にも子はおりますが、その所作を見て「確かに俺の子だ」と思うこともしばしばです。

 でしたら、子供の幸せを願うのなら、杵と臼、両親が阿吽の呼吸で調和してることが大切ですよね。

 お子さんの成長には、まずもって夫婦相唱和することが一番の栄養となると言う事で、筆者も心がけたいと思います。

 それでは・・・

予知は可能か?

 初めての問い合わせの電話で、いきなり「〇〇の病気なんですが、治りますか?」と聞かれることが度々あります。

 悩んだ末の発言だとは思うのですが、いやいやそれより先にまず、「なんでこうなったのかを知ることが先でしょう」って思うのですが、みなさまいかがでしょうか。

 

 当然のことですが正直に「わかりません」って返答します。

 だって、ホンマにわからんのですから。

 どこそこのツボを押さえたら治る、な~んてそんな簡単なものじゃないのですよね。

 そもそも、電話対応で「治ります」っていうのも無責任で安易だと思うのです。

 

 

 

 ところで予知は可能か? でしたね。

 病気が治るか治らないかにも関わることですよね。

 f:id:ichinokai-kanazawa:20181126095831j:plain

 湯沸かしポットにスイッチを入れると、近未来にお湯が沸くと予知することができますよね。

 それまでに、湯沸かしポットをコンセントを差し込んで、水を入れて蓋をして・・・そしてスイッチを入れてと、だんだんと結果に集約されてきますよね。

 一連の意識と行為の流れです。

 これが集約されてくると、かなりの確率で未来予知の確率は上がりますよね。

 何分か後にお湯が沸くって。

 高い確率の未来予知は、物事の流れが集約した先に見えてくるものです。

 ところがです、なんらかの事態で電気ブレーカーが落ちるかもしれませんし、停電という事態が起きるかもしれません。

 ひょっとして湯沸かしポットが急に壊れるかもしれません。

 未来予知に100%は、あり得ないわけです。

 

 それにそもそも、人はそんな単純な世界で生きて無いですよね。

 仕事や人間関係、家庭環境や気候条件、もうむちゃくちゃ複雑な関係性の上で生きてますよね。

 ちょっとした夫婦間のいざこざが度重なって、今の病を引き起こしてるかもしれないじゃないですか。

 

 受験だってそうです。

 一生懸命勉強して、模試受けて合格率が高くても、当日どんな人が受験するかもしれませんし、周囲でどんなことが起きるかわかりませんでしょう。

 確実に言えることは、今の自分が持ってるもので、やるべきことを一生懸命にやって、あとは任せるしかないと思うのですよね。

 病気治しも同じです。

 これまでの生活や心持を振り返って、改めることは改めて、いま辛くっても日々気持ちよく生きる。

 自分の心身の自然治癒力を信頼して任せる。

 これが一番だと思うのですが、どうでしょうか。 

 

 

おとうさん、おかあさんへ

 この頃は健康意識の高まりもあるのでしょう、洗剤や食べ物、衣類や化粧品に至るまで自然志向の方に多く遭遇します。

 

 これはこれで、結構なことだと思います。

 

 おとうさん、もしくはおかあさんが、ご家庭で毎日イライラしていたり怒ってばっかりいたら、こどもはどんな気持ちになりますでしょうか。

 

 お子さんが病気がちであったり変な行動したり、さてはアトピーや喘息で、なかなか治らない時に振り返って頂きたいことです。

 

 そんな家庭内の空気が、お子さんのこころを汚染してるかも知れませんよっ。

 

 この家庭内の空気汚染が、お子さんの病気の原因になってるケースを、しばしば目にします。

 

 家庭内の空気清浄機があればいいのに…と思ってしまいますが、こればっかりはねぇ~。

 

 おとうさん、おかあさん、お仕事やおつきあいも大変でしょうけれど、もしお子さんになにか問題が起きてるようでしたら、ご一考くださればと思います。

f:id:ichinokai-kanazawa:20181123064354j:plain


 

なんでか神道

 11月19日(月)、奈良県御所市にあります葛城御歳神社で「かんながらのみちの話」を聞きに行ってきました。

 先ずは境内に立ち入り、ご祭神にご挨拶。

f:id:ichinokai-kanazawa:20181122101213j:plain

 天候は今ひとつでしたが、簡素な佇まいで清々しい気で満ちていました。

 

 なんで神道のお話しを聞きに行ったの? って思われる方もいらっしゃると思います。

 これはね、鍼灸医学が宗教と非常に関係が深いからなんですよ。

 えっ、そうなん! って思われる方も多いと思います。

 異を唱える先生方もたくさんいらっしゃると思います。

 ですが古典をみると、誰がどういっても道教や易学の世界観に基づいて人間を観ているんですよね。

 ですから、気をあつかう鍼灸家にとって、実は避けて通れないところでもあるんです。

 古典をひも解くと、あちこちにいっぱい「神」という言葉が出てきます。

 筆者は、唯物論の中医学そのままに漠然と「生命」くらいに思っとりました。

 それはその通りなのですが、間違いではないのですが、足りないのですよねぇ~、何かが。

 その「何か」を求めての行動です。

 仏教も中国に入ってきて多分に儒教や道教の思想が混じってます。

 とうぜんですよね、その土地に住む人々の感性に適わないと、布教そのものが出来ないのですから。

 ここにきて、神道の勉強ちゃんとしてこなかったなって気が付いた次第です。

 ちなみに、古事記や日本書紀くらいは知ってますよ、そういう書物からこぼれて来たくらいの話でしたらね。

 まだちょこっと足を踏み入れただけなのですが、道教よりやはり身近に神社のある神道への感覚がしっくりとくるなぁと。

f:id:ichinokai-kanazawa:20181122102746j:plain

 写真は、奈良側から金剛山系を望んでのもの。

 立ち上る地気が、なんとも神々しい感じがします。

 こういう静かで動的な光景、筆者の好みです。

 なんとなく、竜神のイメージが湧いてきたのでした。

大人と子供の尾の引き方

 感情というのはある一面、心のエネルギーの波のようなものじゃないでしょうか。

 沸き起こった感情は、人を動かしますし、周囲の人の心にも影響しますよね。

  感情は、人を生き生きとさせる反面、人を深く傷つけます。

 喜びだと、影響されると幸せになりますが、怒りや悲しみのようにネガティブなエネルギーをぶつけられると、もろに影響されますよね。

 何か事が起きたり、人に何かされたり言われたりすると、必ず反応として感情が起きます。

 ポジティブな感情や感覚は、残念なことに比較的早く治まってしまいます。

 ところがネガティブな感情や感覚は、比較的長く尾を引いてしまいます。

 なんでだと思いませんでしょうか。

 この点に関しては、大人と子供を比較してみると分かるのではないでしょうか。

 子供は、泣いていたかと思えば、もう笑っています。

 大人は、そうはいかないですよね。

 なぜなら、大人には思い込みや観念、それに考えるということがあるからだと思うのです。

 子供は、自我が未発達だからですね。

 逆にいえば、自我が大きくなればなるほど、感情の振れ幅も大きくなるということです。

 「おれが、わたしが」と、思う気持ちが大きければ大きいほど、長く尾を引くのですよねぇ

 

パニック障害・過換気症候群の原因と対処法

 みなさま、しばらくぶりです。

 感情が原因している病を、東洋医学では「七情の病」というのですが、鬱積した感情が爆発的に解放しようとする姿が、過換気症候群を生じさせます。

 パニック障害も病理はちょっと複雑になりますが、感情の鬱積という点では同じです。

 筆者は、これまでパッと振り返って数えきれないくらいの症例に遭遇してます。

 現在も、通院中の方がいらっしゃいます。

 この病は、今に始まったことではなく、古来から存在しています。が、近年になってクローズアップされているだけです。

 対処法としては、過呼吸になった時に、とにかく「ぁぁ~」でも「ぅぅ~」でもいいから声を出すことです。

 「ぁぁ~」が「ああー!!」となると、怒りや悲しみがどっと出てきます。

 この声を出すことが呼び水となって、鬱積した感情が表現されると、手足の冷えやしびれ、麻痺などが一気に取れます。

 大きく感情が現れても大抵は、この感情に乗っ取られることはありません。

 大きな感情の波の中にいても、どこか冷静な自分がそれを見ていると、これまでの患者さんはみなさん、そうおっしゃいます。

 発作でなくとも、感情が鬱積してしんどいな、と感じられましたら、ベランダに布団を干して叩きながら吐く息に感情を乗せてみるのも効果的です。

 鬱積した感情は、そのままにして通り過ぎても体内に残ります(腹に持つ)ので、のちのちの病に繋がります。

 ところが、このようなことを繰り返し繰り返しやっても、すっきりとしない場合もあるのですよねぇ。

                               つづきます。

 

感情のしこりねぇ~。

 光陰矢の如し…

 あっという間に日時は過ぎて、なんともう11月ではありませんか。

 日常の臨床にまみれて、ブログもすっかりご無沙汰です。

 このところ、精神疾患を患った方の受診が相次ぎまして、何がこの人を病にまで追いやってしまったのかを、日々考えさせられていました。

 精神疾患と言っても、肉体が原因しているものもあるのですが、やはり何といってもこころの問題は大きいです。

 こころの問題といえば、先ずは感情にかかわるトラブルです。

 感情的にいつもすっきりとしている人って、そうそういらっしゃらないのではないでしょうか。

 このブログをご覧くださってるみなさま、いかがでしょうか。

 筆者も、今は落ち着いていますが、しょっちゅう嵐のような感情が湧きあがりますし、様々な思いとセットになって心のどこかにしまっているのもあります。

 こういうのって、いずれどこかで何かのきっかけで、噴出すること間違いないでしょうね。

 そうでもしないと、気のうっ滞となっていずれ何らかの形で身体に現れるか、自分でも説明のつかない行動となって現れてしまいますから

 感情と病については、過去ブログに少し書いてます。

 期待するから腹が立つ

kanazawa.ichinokai.info

 

 前回ブログでも触れているように、一旦湧きあがった感情を治める・落としどころですね。

 少し処方箋が描けるかもしれません。

 主題が散乱するかもしれませんが、ボチボチまた書いて参りますので、みなさまよろしくお願いいたします。